カタルシスとは、ギリシャ語で「浄化」という意味です。
自分の不安や困っていることを、人に話すことにより、悩みが消失する現象。
精神科医・ブロイアーのクライエントであったアンナは、20歳を過ぎてから、手足の麻痺、視覚障害、言語障害などを起こし、
コップから水が飲めないという症状をもっていました。
ある日、アンナは嫌いな家庭教師が、コップから水を与えているのを見たという事を思い出し、その事をブロイアーに
語ります。すると、それを契機に、彼女は、コップから水が飲めるようになったのです。
この事例をもとに、フロイトは無意識の中に、抑圧した感情や記憶を意識化することで、症状が消失すると考えたと
言われていますが、心理療法やカウンセリングが精神症状に有効だとされている例です。
Kuri-T カウンセリングルーム代表
1955年1月、秦野市生まれ
県立厚木高校
上智大学外国語学部英語学科卒業
1979年より県立高校英語科教諭
2011年、不登校支援・くるみの学校を
設立するために早期退職
http://minamifurano.org/
2016年 社団法人メンタルヘルス協会の心理カウンセラー資格を取得
Kuri-Tカウンセリングルーム
設立
認知行動療法を基礎に、交流分析、
ヨガの瞑想、呼吸法を取り入れた
オーセンティック・カウンセリングを
考案
2017年4月より2020年3月まで、3年間、スクールカウンセラーを担当していましたが、その経験を活かし、Kuri-Tカウンセリングルームに専念することにしました。
公認心理師
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
EMDRは、適応的情報処理(AIP)というモデルに基づいています。このモデルでは、精神病理の多くが、トラウマ的な、もしくは苦痛でいやな人生経験が、不適応的にコーディングされた、もしくは、不完全に処理されたことによると仮定されています。これにより、クライエントは経験を適応的に統合する能力に障害を受けます。EMDRの8段階、3分岐の過程が健常な情報処理、統合の再開を促します。この治療アプローチでは、過去経験、現在の引き金、未来の潜在的挑戦をターゲットにし、現在の症状を緩和し、苦痛な記憶からストレスを減じたり、除いたりし、自己の見方が改善し、身体的苦痛から解放され、現在と未来の予測される引き金が解決するのです。1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。
(日本EMDR学会HPより)
緊急時の対応と正常性バイアス
東日本大震災が起きてから9年が過ぎようとしています。この日の事を忘れている人はいないでしょう。強い衝撃的な事は人間の記憶に残るのです。この震災の津波で、宮城県石巻市の大川小学校で、生徒、教職員94名が犠牲となる大惨事が起きました。地震発生から津波が来るまで、50分あったのですが、4キロも海岸から離れていて、今まで、ここには津波が来たことがないという地区の方の意見もあり、裏山に逃げようとした生徒も居たのですが、教職員は判断できずに、校庭に居続けたのです。そして、やっと避難を始めた数分後に、津波に襲われ、たくさんの犠牲者を出したのです。
過去、何度も津波の被害を受けてきた岩手県三陸地方では、「津波てんでんこ」という言葉があります。「てんでんこ」は「てんでばらばらに」の方言で、津波の時は家族さえ構わずに、1人でも高台に走って逃げろという意味で、家族や集落の全滅を防ぐために語り継がれてきたのです。実際に三陸地方の津波の犠牲者は少なかったと言われています。
危機的状況が起きても避難しないというのを心理学では、正常性バイアスが働いたと言います。つまり、異常な事態に対して、正常な事態だと思い込むのが正常性バイアスなのです。このバイアスは、元々、人の心を守る安全装置の一つだと言われています。小さな出来事一つ一つに、常に反応していれば心の平穏が保てませんので、心の機能には些細な事や自分に直接影響のないことは、正常の範囲と自動認識する仕組みがあるとされているのです。
バイアス(bias)というのは、心理学的には「偏見」「先入観」「思い込み」などと定義されていますが、多くの人々は緊急時に「自分だけは大丈夫。」と思うようになっているのです。
2000年11月、スイスで起きたケーブルカートンネル火災事故では、ドイツ人の
消防士は出火している車掌室の炎を突っ切って、下へ向かって逃げる方が助かることを経験上知っていたので、一緒に窓から脱出した乗客を下に向かうよう誘導し、指示に従った合計12名だけが生還できたのです。残りの149名と運転手1名は最後尾の火災から遠ざかる上方に向かって逃げたため、傾斜30度という急勾配のトンネルを炎に煽られて煙突のように上に向かう有毒ガスの犠牲になりました。
学校では、毎年、火災や地震に備えて、必ず避難訓練が行われています。人間の心には、非常時に常に自分だけは安全であるという正常性バイアスが働くと言うことを忘れずに、避難訓練に真剣に取り組んで下さい。
スクールカウンセラー・栗原光弘
不登校になった子ども、出社拒否をしている大人の躁うつとは?
Hidden Hostility 隠された敵意
躁うつ病は隠された敵意が原因である。ラジオの人生相談をしている、早稲田大学名誉教授・加藤諦三氏が「怒れない人の心理」という著書で著わしている。
経過
1)小、中学校時代にいじめを受けていた。
2)高校ではいじめがなくて、それなりに満足した生活をしていた。
3)高校3年の受験を前にした2学期から学校に行けず、精神科で投薬を受けた。
4)浪人1年目、病院を変え、5年間受診している・・・
仮説
A君の心の葛藤、躁鬱症状は、自己憎悪に起因する。
家庭環境は良い。両親は一生懸命、病院やカウンセリングなどにお金をかけ、何とかしようと、支えてくれている。
1)これだけ、両親にしてもらっているのに、自分は何も返せていない。
2)心配ばかりさせている。
3)もう少しまともな人間になりたかった。(両親の負担にならないように)
4)良い親、良い家庭環境なのに、私はトラブルばかり。
5)期待に応えられていない。
自分が本当に憎悪しているのは、自分ではなく、周囲の人であるという事を
認識しない限り、自己憎悪は続く。
意識しても表現できないと様々な間接的表現となり、日常生活に現れてくる。その行為こそ、憎悪している人に対する復讐であるとフロイトは言っている
隠された敵意はどこにあるのか?
思い出そうとしないイジメられた記憶
1)
2)
3)
助けてくれなかった・・・・・・
A君の隠された敵意はどこにあるのでしょう?
・カウンセリングをして、心が楽になるの?
・自分の悩みを相談して、秘密は守られるの?
・お金はいくらかかるの? 何回、受ければ良いの?
・カウンセラーはどんな人なの?
相談者(クライアント)様は、相談する内容に加えて、カウンセリングに対しての疑問や不安を持たれるのは当然なことです。
カウンセラーには、相談者や相談内容について、厳しく守秘義務が果たされています。
「迷った時、答えは自分の中にある。」という言葉があります。カウンセリングとは、相談者様が、新たな思いを作り出すための支援をすることなのです。
アドラーはこの事をを勇気づけと呼んでいます。
カウンセリングの後に、「気持ちが楽になりました。」とクライアント様に言って頂ける時、とてもうれしくなります。
それこそが私の生きる糧なのです
Kuri-T カウンセリングルーム | |
---|---|
カウンセラー 栗原光弘 | |
設立年月 2016年6月1日 | |
カウンセリングルーム 〒243-0217 神奈川県厚木市三田南2-9-2 メゾン1209-103 TEL/FAX 046-216-8337 携帯 070-4001-3445 Mail: kuri@kurikuri.jp カウンセリングルーム営業時間 応相談 基本は10時~22時 カウンセリング・ご予約フォーム https://reserve.peraichi.com/r/0b3af202 カウンセリングルーム・専用駐車場有 本厚木駅より 神奈中バス 松蓮寺下車 徒歩3分 |
|
振込先 Paypay銀行 店番号 005 ビジネス営業部 口座番号 普通1785079 Candysmile.jp 栗原光弘 |
|
見出し | ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。 |